肥前吉田焼デザイン・スクール|開催概要
肥前吉田焼デザイン・スクールとは
「肥前吉田焼デザイン・スクール」は、佐賀県嬉野市の小さな磁器産地に滞在し、商品開発に本気で向き合う2泊3日の短期スクール・プログラムです。
佐賀県嬉野市の山間にある小さな集落、吉田。1577年、吉田村を流れる羽口川の上流、鳴谷川の川底で白く光る陶石を発見したことをきっかけに、「肥前吉田焼」が始まったといわれています。肥前とは佐賀・長崎にまたがる地域のかつての呼称で、有田焼、伊万里焼、波佐見焼など現在も多くの窯元が残る陶磁器の産地です。
戦後は、うれしの茶を特産とする地域の特性を生かし、茶器を製造する窯元も多く、昭和の食卓の象徴のような水玉模様の急須や湯のみは、肥前吉田焼の代表的な商品のひとつとなりました。豊かな自然の中で、暮らしに寄り添うやきものを真摯に作り続ける職人たち。今、吉田では、歴史や伝統により培われた技術を守るだけでなく、新たな可能性を模索する動きが生まれています。
2016年に初開催した「肥前吉田焼デザインコンペティション」もそのひとつ。たくさんの人との出会いによる発想の種が、この小さな産地で育まれ、芽吹き始めています。そして本年度は「肥前吉田焼“ACT”project」と銘打って、外部クリエイターの方々を迎え、産地事業者が自ら活発(ACT-ive)に行動(ACT)し、様々な方々と相互作用(inter-ACT)することで新しい反応(Re-ACT)を生み出す活動(ACT-ion)を行っています。
その一環として、商品開発に関わる若手クリエイターのみなさんに向け、2泊3日の「肥前吉田焼デザイン・スクール」を開講することにしました。グローバルに活躍するプロダクトデザイナー 安積 伸氏を講師に迎え、佐賀県嬉野市の小さな磁器の産地「肥前吉田焼」にて、磁器製造の現場見学から工程を学び、窯元とともにグループ・ワークショップを行います。400年におよぶ磁器の産地にて、企画立案からデザイン、さらにプロモーション戦略や販路を視野にいれた商品開発プロセスを学び、スキルアップ目指すとともに、国内で活動する同世代のクリエイターとのネットワークが拡がります。
テーマ
磁器の道具(仮)
対象
若手デザイナー、コンセプター、マーケッターなど商品開発に携わる方、個人作家、また、将来前述の職業を志望の方
スケジュール
2017. 11.6 Mon 〜11.8 Wed
参加申込期限 2017.10.20 Fri
参加料
3,000 円 (税込)
懇親会等の飲食代として
現地までの交通費および宿泊費は自己負担にてお願いいたします。
ご希望者には、嬉野温泉の宿泊ホテル、旅館を紹介いたします。
定員
25 名
応募者多数の場合は、
早期締切の上事務局にて選考を予定しています。
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デザイン・スクールに参加される場合は、
参加申込及び参加料の納付が必要です。
会場
肥前吉田焼窯元会館他 周辺産地内事業所
佐賀県嬉野市嬉野町大字吉田丁4525-1
プログラム
11.6 | Mon | PM | 入学ガイダンス |
磁器製造現場の見学会 | |||
11.7 | Tue | AM | オリエンテーション |
グループ・ワークショップ | |||
PM | グループ・ワークショップ | ||
講評会、懇親会 | |||
11.8 | Wed | AM | トークセッション、修了式 |
PM | 希望者向けオプショナルツアー |
集合時間: 11月6日 13:00
集合場所: 肥前吉田焼窯元会館
(嬉野温泉バスセンターから無料送迎バスあり)
住 所: 佐賀県嬉野市嬉野町吉田丁4525-1 MAP
無料送迎バス発車時間:
12:45 嬉野温泉バスセンター発 ー 13:00 肥前吉田焼窯元会館着
嬉野温泉バスセンター: 嬉野市嬉野町大字下宿乙2202-55 MAP
解散時間: 11月8日 12:00
(希望者は午後オプショナル・ツアーあり)
解散場所: トークショー会場(224 shop+saryo)
住 所: 佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙909 MAP
希望者には、 11月8日午後にオプショナル・ツアー(泉山磁石場、佐賀県窯業技術センターなど)があります。16:00 JR有田駅にて解散を予定しています。
講師/メンター
1965 年神戸生まれ。 京都市立美術大学卒業。 |
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安積 伸 a studio 代表 プロダクトデザイナー 法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科教授 |
1972年長崎生まれ。芝浦工業大学建築工学科を卒業後、1996年渡伊。ミラノにおいて幾つかの建築・デザイン事務所勤務を経て、2005年に帰国。2006年FUMIAKI GOTO design設立し、東京と長崎を拠点にデザイン活動を再開。家具から日用の小物にいたる生活の道具を 「作る」行為の結果生まれるコトまでを含めデザインを提案している。2008年より浦田進一氏らと共に、“本”をテーマにしたプロダクトを提案するプロジェクト『APARTMENT』の企画・運営を開始。 デザイン業務と並行して、2011年に八木沼修氏と共に“デザインする問屋”ユニット『五八PRODUCTS』を立ち上げ、モノ作りからユーザーのもとへ届くまで流通も含めトータルでデザインするという視点で、販路の開拓とその企画、個人や地域へのコンサルタントなども行っている。 224 porcelain デザイナー |
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五島 史士 FUMIAKI GOTO design 代表 プロダクトデザイナー 五八PRODUCTS 芝浦工業大学 非常勤講師 |
1972年東京生まれ。1995年日本大学海洋建築工学科卒業。 224 porcelain デザイナー |
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馬渕 晃 AKIRA MABUCHI DESIGN 代表 プロダクトデザイナー |
モデレーター
1971年埼玉県生まれ。大学院修了後、(株)GK設計に入社し、都市・環境デザインを担当。 2005年消費者起点の商品開発WEBサイト「空想生活」を運営するエレファントデザイン(株)のDTO(Design To Order)事業兼制作部長として、Switch! the design projectなどを手がける。 2007年プロモダクション設立。企画・デザインからプロモーションにいたる商品開発、ブランド構築コンサルティングを行う傍ら、日経デザイン他、様々なメディアへの出演や執筆、セミナーや講演活動を行う。 2014年6月より2017年3月までの任期にて、有田焼創業400年事業の一環で、佐賀県窯業技術センターの特別研究員に就任。同センターの機能強化、これからの産地でのものづくりのあり方を提言。 2017年4月より、同センターの外部アドバイザーに就任。 企業と消費者の橋渡し役として、作り手の想いを広く伝えるため、商品開発(プロダクション)と販売促進(プロモーション)の両面から、ものづくりをサポートするデザイン・ディレクターとして活動している。 |
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浜野 貴晴 promoduction 代表 デザインディレクター 佐賀県窯業技術センター 外部アドバイザー |
参加窯元
副武製陶所 副島 淳
江口製陶所 江口 直人
新日本製陶 大串 都
副久製陶所 副島 久洋
副正製陶所 副島 孝信
副千製陶所 副島 謙一
224porcelain(辻与製陶所) 辻 諭
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後援: 一般財団法人地域総合整備財団(ふるさと財団)、嬉野市
協力: 佐賀県窯業技術センター